◇ 5月の外食売上高、前年比プラスながら「国内消費者は一層の節約志向に傾く」

  (一社)日本フードサービス協会(久志本京子会長)は6月25日、外食産業市場動向調査結果を公表した。それによると、外食産業の5月売上高は「新型コロナの感染対策規制が緩和され5類移行となってちょうど1年、人流の活発化」もあり、前年同月比が+6.3%、令和元年(2019)比でも+15.0%と堅調だった。前年同月比は30か月連続、令和元年比は20か月連続のプラス。「円安傾向の継続により旺盛な訪日外客需要が売り上げを押し上げている」ものの、「物価高騰に悲鳴を上げる国内消費者はより一層の節約志向に傾き、高品質で値頃感のある商品への支持が強まっている」としている。業態別売上高の前年同月比増減率は以下の通り。

 〈ファストフード〉全体では前年比+6.1%、元年比では+27.7%とともに続伸。「洋風」は、連休明けの割引率の高い販促が奏功し+4.0%。「和風」は、連休後に勢いが弱まるも、モバイルクーポンなどで挽回し、+10.7%。「麺類」は、連休明けも外国人団体客の増加、気温が高めの日の冷たい商品の売れ行き好調などで+8.0%となった。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、物価高騰に対応した低価格路線がとくに西日本地域で好調で、+2.1%。「その他」は、客単価が高めの新メニューが連休明け以降好調で、+12.8%となった。
 〈ファミリーレストラン〉全体では前年比+7.0%、元年比で+5.5%だった。「洋風」は、12日の母の日以降減速の動きも見られたが、人気アニメとのコラボやテレビ露出などが奏功し、+7.6%。「和風」は、夜間の集客は引き続き停滞気味だが、10人程度の小規模宴会の需要が増え、+7.7%。「中華」は、キャンペーンによる好調が続き、+8.3%。「焼き肉」は、値上げの影響で鈍っていた客足が戻り、高品質で値頃感のあるメニューが連休も近場で済ませる節約志向の消費者に好評で、+2.8%となった。
 〈パブ・居酒屋〉「パブ・ビアホール」で都心部の人流が戻りつつあり、ターミナル駅周辺での集客増が目立ち、「居酒屋」は夜遅くの集客の伸び悩みがあるものの、宴会規模は小さめだが海外からの来客も見られ、前年比+5.5%、元年比▲28.3%となった。
 〈ディナーレストラン〉連休後にやや客足が落ちたが、法人利用の鈍い回復を近畿地方をはじめとしたインバウンド需要が補い、前年比+3.3%、元年比+0.5%。
 〈喫茶〉全体的な人流増が集客につながり、販促キャンペーンや季節メニューの強化と相まって、前年比+7.9%、元年比+14.5%となった。

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