◇ ヤマタネ決算説明会で「市場に米が出てこず、調達に苦労」と河原田副社長

〈ヤマタネ2025プランの進捗〉
 令和7年(2025)3月期を目標年次とした中期経営計画「ヤマタネ2025プラン」の財務目標に対して、多くは1年前倒しとなる令和6年3月期時点で達成した。売上高は565億円目標を上回る645億12百万円、営業利益は32億円目標を上回る34億89百万円。EBITDA(営業利益+減価償却費)は66億円目標を上回る69億4千万円、ROE(自己資本利益率)は5%以上の目標を上回る5.1%となった。だが配当性向35%以上の目標に対しては27.4%にとどまっており、令和7年3月期に35.1%となる見込み。食品セグメントでの進捗状況は以下の通り。
 △チャレンジ領域=「気候変動リスクや消費者ニーズの変化を踏まえ、新たな品種や商品の開発に着手する」目標に対し、食品卸㈱ショクカイ(東京都台東区、松本朋廣社長)とのシナジー効果として新たな販路を開拓。商品開発にも着手し、冷凍おにぎりを試験販売するほか、大手食品量販店と冷凍米飯などの新商品開発に向けた協議を開始した。
 △コア事業領域=「生産・流通コストの低減を追求し、産地との結びつきを強化する」目標に対し、㈱日本農業(東京都品川区、内藤祥平CEO)に出資し、連携して産地の課題に取り組んでいる。また日本農業とは、米の輸出に関する協議も進めている。

〈企業価値向上に向けた取組み〉
 今年7月3日に創業100周年を迎えるなか、2025プランは次の100年に向けての「種播き」で、次期中期経営計画は長期ビジョン実現に向けた「育成期」と位置づけている。次期中期経営計画は、令和7年(2025)3月期第2四半期決算での公表に向け、検討を加速している。
 ガバナンス体制の強化では、独立社外取締役を50%以上にし監督機能を強化。山﨑社長が代表取締役会長となり、取締役会の議長を務めることから、監督と執行の分離を進め、ガバナンス強化と経営のスピードアップを図っていく。

〈令和6年(2024)3月期業績〉
 売上高は、物流セグメントにおける海外引越の取扱いの増加、食品セグメントにおける精米販売数量の増加、ショクカイの業績が寄与したことが主因となり増収。一方、営業利益は、人件費や外注費の増加、M&Aに伴う経費計上などで減益。経常利益もM&Aに伴うシンジケートローン手数料の計上などで減益。親会社株主に帰属する当期純利益は、埼玉県さいたま市岩槻区の遊休不動産の売却などにより増益となった。

〈令和7年(2025)3月期決算見通し〉
 ショクカイが寄与し、増収の見込み。利益面では、物価上昇の影響による諸費用の増嵩や人件費、IT投資などの増加により営業利益は微増を見込む。経常利益は、M&Aに伴うシンジケートローン手数料がないことから増益、最終益も増益を見込んでいる。

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