◇ 紅麹事件続報、犯人は青カビか、厚労省が「現時点での推論」
2024/5/29/ 11:00
小林製薬㈱(大阪府大阪市、小林章浩社長)による紅麹事件の続報。厚生労働省は5月28日、今回の原因が「紅麹の培養段階で青カビが混入したことによるもの」との「現時点での推論」を明らかにした。
発表によると、腎障害を引き起こしたと考えられる原因物質として、①プベルル酸、②未知の化合物Y、③未知の化合物Zが検出された。このうちプベルル酸は、青カビから米の培地を栄養源として発生することを確認。化合物Yも同じく青カビから、単独では発生しないものの、紅麹菌との共培養により生成される有効成分モナコリンK(ロバスタチン)が変異して発生するメカニズムを確認した(化合物Zは発生メカニズムを確認中)。
またプベルル酸、化合物Y、化合物Zいずれも、腎障害を引き起こすことは、動物実験で確認済み。ただし化合物YとZは、どの程度の「腎障害への寄与度」があるかは引き続き確認中。
実際に紅麹の製造工場から青カビが検出されていることから、今回の原因として青カビが引き金になっていることは、現段階で最有力の推論と言える。
![](https://gohansaisai.news/wp-content/uploads/2024/06/a1703ad92f29985a20dcb7243c49a8b7-860x595.jpg)
![](https://gohansaisai.news/wp-content/uploads/2024/06/99ac073621a37a37ba8b34d12dde5c61-860x595.jpg)
おすすめ商品
![](https://gohansaisai.news/wp-content/uploads/2024/06/69d5a1e98a1fa6362434f48a1d5554f3-672x672.jpg)
![](https://gohansaisai.news/wp-content/uploads/2024/05/logo.png)