◇ 堂島8月13日から米指数先物取引開始、出し値は「15,240円±2,280円」

 ㈱堂島取引所(大阪府大阪市西区阿波座、有我渉社長)は8月8日、「米指数先物取引(愛称:堂島コメ平均)」の8月13日取引開始を正式公表した。これに伴い、基準数値(出し値)を「15,240円」、制限数値幅(制限値幅)を「±2,280円」と決めた。
 取引開始初日は、令和7年(2025)2月限、4月限、6月限の3限月建てでスタート。出し値・制限値幅とも、3限月共通だ。翌8月14日の出し値・制限値幅は、8月13日の取引終了時に公表する段取り。つまり商品先物でいうところの「帳入値段」にあたる。
 堂島取引所は「マーケットメイカー制度」(専門の取引業者が継続的に売り買いの注文を提示することにより、流動性の一層の向上をはかり、約定がさらに成立しやすくする制度)を導入している。米指数先物取引でも「マーケットメイカー制度」を導入するのだが、「専門の取引業者」が活動を開始するのは1週間遅れの8月20日からを予定している。
 そこで問題となるのが、この「15,240円」という出し値の水準だ。堂島は今回の公表のなかで算出根拠を「7月31日に公表した『現物コメ指数』7月分の値(15,241円)から呼値の単位(10円)で最も近接する値を設定」したと説明しているのだが、ということは令和5年産米の価格水準なのであって、米指数先物取引の対象となる令和6年産米とは明らかな乖離がある。
 したがって「マーケットメイカー制度」導入までの1週間は、常識的に考えて連日ストップ高となる可能性が高い。ただしこれは当業者の感覚であって、米指数先物取引参加者の構成割合(当業者が多いのか投資家が多いのか)によっても変わってくる。

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