◇ 堂島取引所が「堂島コメ平均 上場セレモニー」

 ㈱堂島取引所(大阪府大阪市西区阿波座、有我渉社長)は8月20日、大阪市内で、「堂島コメ平均(米穀指数先物)上場セレモニー」を開催した。去る8月13日から取引が始まった米穀指数先物市場が本格始動した日に合わせたもの。この日から受託会員として大手のSBI証券が参入、またマーケットメイカーの導入が始まっている。

 式典で有我社長は「世界で最初に先物を始めた堂島米会所の流れをくむ取引所として、往事の革新的な智慧を現代にふさわしい形で継承、発展させていく」と〝決意表明〟。

 来賓のうち吉村洋文大阪府知事は「大阪では『国際金融都市構想』を掲げている。堂島コメ平均の上場は、大阪の国際金融都市化を進める上で大きな一歩。また歴史的にも、大阪イコール先物、イコール米――は、世界的に知れ渡っている。堂島コメ平均が、一つの世界的な指標になってくれることを期待する」と述べた。

 同じく来賓の北尾吉孝SBIホールディングス㈱会長兼社長は以下の通り述べている。「私どもの悲願がようやく叶った。堂島コメ平均の上場には、3つの大義がある。第1に、『大阪国際金融都市構想』を後押しするもの。第2に、日本の生産者や卸売業者といった関係者の課題解決に繋がるもの。ことに堂島コメ平均をベンチマークとして活用すれば、価格決定の透明性向上に資するものだ。第3に、イノベーターとしての堂島の復活だ。堂島はもともと、享保15年(1730)徳川吉宗の時代の幕府に公許された堂島米会所(こめかいしょ)の帳合米(ちょうあいまい)取引が起源。まさしくイノベーターだったわけで、『令和のイノベーター』として復活したからには、いよいよ総合取引所構想に向けて動き出すことだろう。次のステップとして、当社が取り組んでいるカーボンクレジットと連動した排出権取引や、暗号資産との連携などが検討されていくことを期待している」。

鏡開きの模様。(左から)北尾吉孝SBIホールディングス㈱会長兼社長、吉村洋文大阪府知事、松本正義(公社)関西経済連合会会長、横山英幸大阪市長、有我渉㈱堂島取引所社長

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