◇「おにぎり専門店は30代のライフスタイルに合う」象印が意識調査

象印マホービン㈱(大阪府大阪市、市川典男社長)は8月28日、「おにぎりに関する意識調査」の結果を公表した。それによると、全体の9割弱の人がおにぎり専門店でおにぎりを「買ったことがある・買ってみたい」と回答。特に30代女性の半数が「購入したことがある」と回答しており、象印マホービンは、「(おにぎり専門店が)30代のライフスタイルに適している」と分析している。調査は今年7月24日、インターネットで実施。全国の10~60代の男女410人の回答を得た。

《おにぎり購入派の割合》


 おにぎりを購入するか、手作りするかを訊いたところ、全体の約60%が「(どちらかというと)買ったものを食べることが多い」という結果だった。特に男性は「購入派」の傾向が強く、約70%が作るよりも買う機会が多い。

 年代別で見ると、男性の20代では73.5%、60代では82.9%が購入派と回答し、購入する割合が高い結果となった。一方で、女性は購入派と手作り派が約半数ずつの結果に。しかし年代別では、10代(55.6%)と40代(51.5%)が「手作り派」の割合が比較的高かった。これは「学生が親などに『作ってもらう』層と、子に親が『作ってあげる』層が『手作り派』として合致し、結果が上振れたことが考えられる」という。

《食べるタイミング》
 全体の76.8%が「昼」、次いで39.5%が「朝」に食べると回答。手作り・購入に関わらず、「ランチタイムの需要が圧倒的」であることが明らかになった。性年代別で見ると、女性10~30代では約半数が朝食におにぎりを食べるのに対し、40代以降はその約半分の23%程度に留まった。象印マホービンは、「女性は年齢が上がるにつれて、朝食におにぎりを食べない割合が増えることが窺える」と分析している。

《購入派と手作り派、それぞれの理由》
 「購入派」の理由の第1位は、「楽だから(60.9%)」だった。一方「手作り派」は、「安いから(56.8%)」が第1位。両スタイルともに「おいしさ」は第3位だった。

《重視するポイント》

 「購入派」がおにぎりを買う際に重視しているポイントの1番目は、「具材(79.4%)」。次に「価格(49.2%)」「ごはんのおいしさ(38.3%)」が続いた。一方「手作り派」が重視するポイントは、購入派同様「具材(60.5%)」が最多だったものの、2番目に「ごはんのおいしさ(51.9%)」がランクインしている。これについて象印マホービンは、「『手作り派』は『購入派』と同じく具材を重視しつつも、“ごはんそのもののおいしさ”によりこだわりを持っておにぎりを作っていると考えられる」と分析している。

《おにぎり専門店での購入経験》 
 「おにぎり専門店」でおにぎりを購入したことがあるかを訊いたところ、全体の88.1%が「買ったことがある・買ってみたい」と回答。男性よりも女性の方が購入したことがある人の割合が多く(41.0%)、特に30代女性は、半数が「購入したことがある」結果になった。この結果を、象印マホービンは、「『おにぎり専門店』の“多少価格が高くても話題性や興味があるものを取り入れるライフスタイル”が馴染んでいると考えられる」と見る。

 また、お金をかけても「おにぎり専門店」で購入したい理由について訊いたところ、多かったのは「家庭では食べることがない珍しい具材があるから(62.0%)」「具材がおいしいから(51.5%)」といった、おにぎりの具材にまつわる回答が中心だった。また、それに続き「ごはんがおいしい」といった回答も51.2%あった。象印マホービンは、「具材とごはんの両軸でのおいしさを求めて専門店に足を運ぶ人が多いことが明らかになった」と分析している。

《地域特有のおにぎりの具材》
 「地域特有のおにぎりの具材」を訊いたところ、「地域の特産品に基づいた様々な具材の存在が明らかになった」。奈良の「奈良漬」や山口の「しそわかめ」、秋田では塩に漬け込んだ鮭「ぼだっこ」、さらに新潟では長岡伝統野菜の神楽南蛮と越後味噌・大葉などを混ぜ合わせた「神楽南蛮味噌」など、「元々ごはんのお供として食べられることが多い“味の濃い食材”がおにぎりの具材として一般的になっている地域も多い」ことがわかった。変わり種としては、宮城の「ほや」や「牛タン」、長崎の「うまかっちゃん味」などもあがった。

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