◇ 坂本農相「今月から通年の4割まで米流通本格化の見通し」、全米販らに再要請へ

 引き続く米の品薄状態に対し、坂本哲志農相は9月6日、「今月からは、全国で年間出荷量の4割程度まで流通が本格化する」との見通しを明らかにした。その上で、「米の集荷業者・卸売業者の全国団体(全農、全集連、全米販)に対し、米の円滑な流通の確保に向けた一層の対応を行うよう、本日、改めて要請する」との方針を示した。同日の閣議後定例会見で明らかにしたもの。

 この日の会見で、記者からの質問は、「米の品薄・価格高騰」一色となった。主な大臣発言要旨は以下の通り。

 ○ 米の品薄状況が続いているなか、農林水産省としては、円滑な米の流通に向けた取組みを行ってきた。
 すでに大手の卸売業者からは昨年以上の供給が行われているが、一部の地域において、店頭での購入に対して納品が追いついていない状況を踏まえ、米の集荷業者・卸売業者の全国団体に対し、米の円滑な流通の確保に向けた一層の対応を行うよう、本日、改めて要請する。
 一般的には、円滑な流通が進めば、価格も落ち着くものと考えていることから、農林水産省としては、スーパーなどに米が安定的に届くよう、米の流通に対して、引き続き、米の出荷、在庫などの状況を把握し、関係団体への働きかけやホームページなどを通じて、丁寧な情報発信を行っていく。

 ○ 米の流通状況については、農水省ホームページを通じて、現在のスーパーなどでの販売状況、スーパーなどに対する卸売業者の納入状況、令和6年産の検査状況(産地からの出荷の見込み)、令和6年産米の作柄――などの情報提供を行っている。またYouTubeチャンネル「BUZZ MAFF」(バズマフ)では、産地での収穫の様子などを順次公開していく。本日(午前)9時から第1弾を公開したところ。
 今後も引き続き、米の流通状況について、消費者の方に向けてきめ細やかな情報発信を積極的に行っていく。

 ○ 新米の出荷はすでに先月から早期米が出回り始め、すでに店頭に並び始めているコシヒカリに加え、来週からは北海道産のななつぼしや東北産のひとめぼれといったコシヒカリ以外の主力銘柄も、主産地から本格的に供給される見込み。今月からは、全国で年間出荷量の4割程度まで流通が本格化する。
 また、各産地の情報によると、6年産米の生育は全国的に順調に進んでいる。平年より1週間程度収穫が早まる産地もあり、あわせて出荷も前倒しで行われている。
 このため、米が品薄となっている状況は、順次回復していくと見込んでいる。

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