◇ アサヒパック、PE米袋を「名札ケース」「名刺ケース」にアップサイクル
2024/9/11/ 10:00
米袋メーカーの㈱アサヒパック(大阪府大阪市、山澄正一郎社長)はこのほど、廃棄予定のPE(ポリエチレン)製米袋をアップサイクルし、「名札ケース」「名刺ケース」を制作したと発表した(9月9日付)。「量産が難しい」ことから販売予定はないものの、一部社員が携帯し、「社内外の方々とアップサイクルやリサイクルについて考えるきっかけとして活用する」としている。
カットから縫製まで、制作を担ったのは、大阪府内2か所の福祉施設を中心に活動する「poRiff(ポリフ)」。米袋のデザインを生かしたコラージュにすることで、「お米の袋だ、と分かる人には分かる」アイテムに生まれ変わった。
米袋は近年、ポリエチレン単層、またはポリエチレンを2層貼り合わせた「モノマテリアル製品」が「主流になりつつある」。モノマテリアル製品は、「比較的容易にリサイクルできる」ものの、「一部を除き回収システムが構築されていない」という課題があるという。アサヒパックはこの状況を受け、アップサイクルに挑戦。「石油化学製品を扱う企業として、プラスチックとの上手な『付き合い方』について考え続けていく」としている。