◇「包装前面栄養表示」により3割が「栄養バランスを意識」、矢野経済調べ
2024/9/24/ 09:00
㈱矢野経済研究所(東京都中野区、水越孝社長)はこのほど、食品の栄養成分表示に関する消費者アンケートの調査結果を公表した。それによると、「包装前面栄養表示」が導入された場合、「栄養バランスを意識する」と答えた割合は3割を超えた。「包装前面栄養表示」は、消費者庁が「消費者の健康維持や増進に役立つ食環境を整える」ことを目指し、導入を検討しているもの。矢野経済研究所は、「導入された場合、消費者は、日々の食品消費のなかで栄養摂取に対する意識が現状よりも高まる」とみる。
また、「加工食品の『包装前面栄養表示』をスマートフォンのカメラで記録出来るならば、スマホアプリで欲しい機能」を選択式で尋ねたところ「1日の食事の栄養バランスの評価・採点」(22.9%)、「その食品と併せて一緒に食べるべき食事の提案」(15.6%)、「2つ以上の食品を合計した栄養摂取量の計算」(11.2%)が上位3位の回答結果となった。矢野経済研究所は、「食品単体を評価する機能よりも、他の食品も含めた食べ合わせや栄養のトータルバランスを知る機能に対するニーズが高い」と分析している。
調査は今年5~8月、全国の20~79歳の男女1,200人を対象にインターネットモニターによる消費者アンケート調査の形式で実施したもの。
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