◇ 8月の外食売上高、台風はねのけ前年比+9.3%と堅調続く

 (一社)日本フードサービス協会(久志本京子会長)は9月25日、外食産業市場動向調査結果を公表した。それによると、外食産業の8月度売上高は、前年同月比+9.3%と堅調を維持した。前年同月比は2年9か月連続のプラス。「観測史上最高の気温となった西日本をはじめ全国的に高い平均気温のなか、3つの台風が各地に大雨被害をもたらした結果、前年より土曜日が1日多い曜日周りであったにもかかわらず臨時休業や営業時間短縮の店舗が続出した」ものの、「お盆休みと過去最多の訪日客数が外食需要を押し上げた」としている。

 〈ファストフード〉好調が続き、売上高の前年同月比は+9.6%。「洋風」は、8月11日まで続いたパリ五輪の在宅需要やお盆需要が貢献し、+7.8%。「和風」は、新メニューの導入が奏功し、+16.3%。「麺類」は、猛暑に対応した冷たいメニュー、辛いメニューが売れ行き好調、+10.9%となった。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、台風の影響を受けたが土曜日が1日多かったことがプラスとなり、+2.4%。「その他」は、「カレー」の価格改定や「アイスクリーム」の季節キャンペーンで、+12.2%となった。

 〈ファミリーレストラン〉総体で+9.9%。「洋風」は、メニュー改定や販促キャンペーンの実施で、+10.1%。「和風」は、台風による時短営業や南海トラフ地震情報によるイベント中止などがあったものの売上は好調、+12.0%となった。「中華」は、テイクアウトのネット予約サービスの拡充などにより、+12.5%。「焼き肉」は、休日の国内需要とインバウンド需要が堅調で、+3.9%。
 〈パブ・居酒屋〉南海トラフ地震情報や台風の影響もあったが、お盆の集客はおおむね堅調で、季節メニューの好調とあいまって、+3.7%となった。
 〈ディナーレストラン〉台風による臨時休業で予約キャンセルもあったが、それを埋め合わせるだけのフリー客やインバウンド客があり、+6.7%となった。
 〈喫茶〉台風で一部店舗が休業を余儀なくされるなど集客に影響が出たものの、新メニューや冷たいメニュー、季節キャンペーンなどが好評で、オフィスやターミナル、百貨店での営業が好調、+8.2%となった。

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