◇ 日本公庫令和６年上期「食品産業動向調査」①景況ＤＩ、前期から大幅低下
2024/10/04/ 10:00
日本公庫（㈱日本政策金融公庫）の農林水産事業本部は10月３日、「食品産業動向調査（令和６年《2024》７月調査）」を公表した。それによると、令和６年上半期（１～６月）の食品産業の景況ＤＩは「3.2」とプラスを維持したものの、前期（令和５年下半期）比で10.0ポイント低下した。業種別に見ても、前期に比べ全ての業種で低下している。令和６年下半期見通しのＤＩも、上半期実績から▲6.8ポイントの「▲3.6」と、令和４年（2022）下半期実績以来のマイナス値としている。
〈仕入価格ＤＩ・販売価格ＤＩ・販売数量ＤＩ〉
仕入価格ＤＩは、前期から、「79.7」（▲1.2ポイント）と続落。次期の仕入価格ＤＩも、今期からさらに6.6ポイント下げ「73.1」となる見通し。
販売価格ＤＩは、「55.7」（▲7.9ポイント）と、こちらも続落。次期の販売価格ＤＩは、今期からさらに13.4ポイントと大きく下げ「42.3」となる見通し。
販売数量ＤＩは、「▲9.1」（▲11.7ポイント）と、令和３年下半期以来のマイナス値となった。次期の販売数量ＤＩは、今期から5.1ポイント上昇し、「▲4.0」となる見通し。
〈雇用判断ＤＩ〉
雇用判断ＤＩは、プラス値が継続したものの、前期から4.5ポイント低下し、「35.7」。次期の雇用判断ＤＩは、今期から4.4ポイント上げ「40.1」となる見通し。
〈設備投資ＤＩ〉
設備投資ＤＩの令和６年修正見通しは、前年から▲1.4ポイントの「17.8」となった。過去10年の７月調査結果としては、前年に次いで高い値となった。
調査は、今年７月に郵送とインターネットの併用方式で実施したもの。対象は、全国の食品関係企業6,753社で、有効回答数は2,418社。回収率は35.8％だった。
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