◇ 小里農相「水田政策の検討すすめる」考え改めて示す
2024/10/04/ 14:30
10月2日の閣議後会見で、小里泰弘農相は改めて、水田政策の検討を進める考えを示した。記者から、令和7年産米の生産量(目安)への考えを訊かれた小里農相は、まず「引き続き需要に応じた生産を推進することが重要と考えている」と回答。従来の政策方針に変更はないとしつつも、「今後の水田政策は、今年度中に策定する(食料・農業・農村)基本計画の見直しの中で、特に輸出のさらなる拡大や 麦・大豆の生産性向上などを基軸にしながら、よく考えて検討を進めていく」とした。
また次期基本計画策定への議論が進むなか、記者から「食料自給率の目標水準」について訊かれた小里農相は、以下の通り回答した。
○ 食料の安定供給のためには、国内の農業生産力の増大を図っていくことも大事。すなわち食料自給力の向上を基本として、「安定的な輸入」と「備蓄の確保」を組み合わせて行うことが重要だ。
○ このため食料自給率だけでなく、我が国の食料安全保障についての課題に応じた目標の設定を検討していくものと承知している。具体的には、農地、農業従事者、担い手などの労働力、生産基盤、肥料などの生産資材の確保について目標を定めて、食料自給力を客観的に把握する方向で検討を進めていきたいと思っている。
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