◇ 壱番屋、コスト増嵩で第2四半期も増収減益、中間最終益は増益

 カレー専門店CoCo壱番屋を展開する㈱壱番屋(愛知県一宮市、葛原守社長)は10月7日、令和7年(2025)2月期第2四半期決算を公表した。連結ベース売上高295億99百万円(+10.4%)、営業利益24億5百万円(▲2.5%)、経常利益24億99百万円(▲4.1%)で、第1四半期に続き増収減益だった。「個人消費の回復や、訪日外国人数の増加によるインバウンド需要の拡大が見られたものの、各種原材料費や物流費、人件費などさまざまなコストの上昇から依然として厳しい状況が続いた」と説明している。中間純利益は、「店舗に関わる減損損失の減少など」により15億54百万円(+9.6%)の増益を計上している。
 分野別に見ると、国内CoCo壱番屋事業の売上高・客単価・客数はいずれも好調。直営店とフランチャイズ加盟店を合計したグループ全体の店舗売上高は、全店ベースで451億29百万円(前年同期比+7.6%)。既存店ベースでは+8.6%と好調に推移した。客単価は、価格改定などが奏功し、+6.2%。客数も、テレビCMやSNSを活用したマーケティングが寄与し、+2.3%だった。店舗数は新規出店が4店舗、退店が5店舗で、前期比▲1店舗の1,199店舗。
 海外CoCo壱番屋事業は、全店ベースの店舗売上高は、91億99百万円(+14.5%)と好調だったものの、為替の影響を除いた既存店ベースでは▲2.3%と減収。アメリカが堅調に推移したものの、フランチャイズ展開する韓国やタイなどのエリアが前年の水準を下回った。店舗数は、前期末から+2店舗の214店舗となっている。
 通期業績予想は、売上高615億円(+11.5%)、営業利益52億円(+10.3%)、経常利益54億円(+7.5%)、当期純利益31億円(+15.4%)の増収増益のまま変更していない。

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