◇ 卸以降の新米販売数量が前年同期割れ、買いだめ反動と値上がりが影響か

 農林水産省は10月11日夜、令和6年産米流通情報のまとめサイト「令和6年度(2024)米の流通状況等について」掲出データを更新、公表した。それによると、生産者⇒集荷業者⇒卸売業者までは新米流通が本格化してきたものの、卸以降の販売数量は新米すら前年同期を下回り始めた状況が見てとれる。一頃の買いだめ需要の反動と、店頭価格上昇の影響とみられる。

 集荷業者による令和6年産米の9月30日までの累計集荷数量(生産者⇒集荷業者)は前年同期比▲23%と下回ったものの、前回公表時(9月20日まで累計)からの積み上げは+88%に到達。同じく9月30日までの累計出荷数量(集荷業者⇒卸売業者)は前年同期比+186%で、前回公表時からの積み上げは+48%に達している。

 流通シェア3割を占める大手卸10社の量販店への販売数量は、9月第5週~10月第1週(9/28~10/4)で前年同期比▲23%、うち令和6年産米(9社集計)は▲12%だった。前週比だと▲1%で、うち令和6年産米は+11%。
 また10月第2週(10/5~11)の見込みでは、前年同期比▲20%(うち令和6年産▲17%)、前週比▲2%(うち令和6年産▲1%)。

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