山形の新しい米の名は「ゆきまんてん」、暑さに強く2027年デビュー

 山形県は4月25日、9年産でのデビューを目指す県オリジナル水稲新品種「山形142号」を「ゆきまんてん」と命名した。高温耐性はつや姫・雪若丸に並ぶ「やや強」で、はえぬき(「中」)よりも高温耐性と収量性に優れることから、県は置き換えを図っていくとみられる。
 名称は3,000を超える応募の中から、「雪のように白く、美味しさ満点、笑顔満天のお米」という想いを込めたゆきまんてんを選んだ。

【来歴・栽培面】
 ゆきまんてんは県農総研が「山形112号(雪若丸)」を母、「山形122号」を父に交配・選別したうるち米。出穂期・成熟期ともはえぬき並の「中生の晩」で、稈長ははえぬきより5㎝程度長い中稈、耐倒伏性は「中」。葉いもち抵抗性「やや強」、穂いもち抵抗性「強」、耐冷性「強」、穂発芽性「中」で、高温登熟耐性は「やや強」。

【収量・品質・食味】
 はえぬきと比較して、玄米千粒重は2g程度重く、収量は10%以上多収だ。また、玄米の外観品質ははえぬき以上、玄米粗タンパク質含有率ははえぬきよりやや低く、精米アミロース含有率ははえぬきよりやや高く、味度値ははえぬきを上回る。
 炊飯米は光沢・外観・白さ・味が優れ、はえぬき並かそれ以上の良食味で、精玄米重が増加しても安定しているなどの特長がある。

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