◇ 紅麹事件続報、4か月前の小林製薬の報告に「不備あり」と厚労省

 小林製薬㈱(大阪府大阪市)による紅麹事件の続報。厚生労働省は7月26日、約4か月前の小林製薬の報告に「不備があったことが判明した」と発表した。自主点検の対象業者から5社を除外していたもので、小林製薬側は「漏れがあった」と説明している。厚労省は地方自治体と協力して同日中に5社の安全情報を入手、事なきを得たものの、小林製薬に対しては「自主点検結果を早急に再確認し、遅くとも7月31日までに結果を報告する」よう求めている。

 発端は今年3月22日、小林製薬㈱が紅麹原料を使った機能性表示食品(サプリメント)「紅麹コレステヘルプ」はじめ3製品の自主回収を発表したことだった。関連死者数や入院患者数が急増したことから、厚労省が自主点検を指示したのが3月28日のこと。対象は、①小林製薬が直接、紅麹原料を卸している企業52社(報告〆切り3月29日)と、②この52社から小林製薬の紅麹原料を入手している企業173社(報告〆切り4月5日)だった。
 (1) 小林製薬の3製品に使用された紅麹と同じ小林製薬社製の原材料を用いて製造され、かつ、上記と同等量以上の紅麹を1日あたりに摂取する製品
 (2) 過去3年間で医師からの当該製品による健康被害が1件以上報告された製品
 自主点検の結果、小林製薬は4月5日までに、上記(1) (2) に該当する製品は「ない」と報告。ところが、「ない」はずの企業から地方自治体に自主回収の届出があったことから、厚労省が小林製薬に確認を求めたところ、製造のみで販売を行っていない5社を「除外していた」(小林製薬の表現では『漏れがあった』)ことが発覚したもの。

 52社のうち1社と、173社のうち4社が (1) に該当していたことが判明。この5社の安全情報は、厚労省の調べによると以下の通りで、ひとまず事なきを得たものの、〝不信感〟の拡大が助長されたことは間違いなさそうだ。

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