◇ 令和5年度カロリー食料自給率38%横這い、生産額ベース+3ポイント61%

 農林水産省は8月8日、令和5年度(2023)の食料自給率と食料自給力指標(ともに概算値)を公表した。それによるとカロリー(供給熱量)ベース自給率は、前年度の確定値37.76%から+0.43ポイントの38.19%となった。整数値では3年連続横這いの38%。生産額ベースは前年度の確定値58.32%から+2.62ポイントの60.94%となった。整数値では58%⇒61%の+3ポイント。
 カロリーベースの横這いは、「小麦の生産量増加や油脂類の消費量減少がプラス要因となる一方で、甜菜の糖度低下による国産原料の製糖量の減少がマイナス要因となった」ことによる。ちなみに飼料自給率は+1ポイントの27%で、これを勘案しないカロリーベース食料国産率は横這いの47%だった。
 生産額ベースの上昇は、「輸入数量そのものは前年度と同程度だったものの、国際的な穀物価格や生産資材価格の水準が前年度と比較して落ち着き、輸入総額が前年度比で減少(特に畜産物や油脂類)した」ことが主な原因。飼料自給率を勘案しない生産額ベース食料国産率は+2ポイントの67%となった。
 令和5年度の食料自給力指標(概算値、1人1日あたり)は、「米・小麦中心の作付」1,752kcal(前年度確定値1,736kcal)は推定エネルギー必要量(2,167kcal)を下回るものの、「芋類中心の作付」2,362kcal(前年度確定値2,386kcal)は上回った。
 食料自給力指標は毎年、多少の変動はあるものの、推定エネルギー必要量の下に「米・小麦中心の作付」、上に「芋類中心の作付」がくる位置関係は連続している。

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