◇ 日本公庫・食の志向調査③ 食料品「値上げ実感」96.9%

 日本公庫(㈱日本政策金融公庫)の農林水産事業本部(旧農林漁業金融公庫)による「消費者動向調査」結果の最終3回目は、「食料品の値上げに伴う消費行動の変化」。ここ1年ほどの間に「値上げを実感している」と回答した割合が96.9%にのぼり、このうち6割強は「消費行動は変化した」と回答している。安い価格帯の商品に変えた品目は、「パン」が37.2%で、「米」が28.6%。購入量を減らした品目は、「パン」が33.4%、「米」が12.9%と、米はパンに比べて消費行動の変化が少なかった。

 「消費行動は変化した」と回答した者に内容を訊いたところ、「安い価格帯の商品に変えたものがある」が最も高く、次いで「購入量を減らしたものがある」「まとめ買いなど、割安になる分量で購入することにしたものがある」の順となった。年代別に見ると、「購入先を変えたものがある」の回答割合は、高齢層になるほど高まる傾向にあった。

 安い価格帯の商品に変えた品目を訊いたところ、「パン」が37.2%と最も高く、次いで「豚肉」(34.0%)、「牛肉」(31.5%)と続いた。「米」は28.6%。年代別に見ると、30、60、70歳代が「パン」、20、40、50歳代は「豚肉」が高かった。

 購入量を減らした品目を見たところ、「牛肉」(53.3%)が全ての年代で最も高く、次いで「果物」(43.5%)「惣菜」(34.1%)と続いた。「パン」は33.4%、「米」は12.9%。
 購入量を増やした品目は、「特にない」が55.9%と最も高かった。増やした品目の中では、「鶏肉」(9.2%)が最も高かった。「米」は6.1%。

 ここ1年ほどで最も利用が減った購入先を訊いたところ、「コンビニエンスストア」が最も高かった。逆に、最も利用が増えたのは「スーパー・量販店」だった。

 調査は今年7月、インターネット経由で20~70歳代の男女2,000人を対象に実施したもの。

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