◇ 7月全POS平均、5㎏2,400円に迫る勢い

 7月のうるち精米小売価格(POSデータ)は、全POS取引平均価格(全体の加重平均)で5㎏2,383円だった。前月から一気に+182円(+8.3%)上昇し、2,400円台に迫る勢い。2,000円台は昨年11月以来9か月連続で、前年同月比で見ても、20か月連続プラスの+496円(+26.3%)だった。
 銘柄別に見ると、新潟一般コシが前月比+272円の2,551円と、2,500円を超えた。秋田こまちも続伸し、+190円の2,385円と、2,400円台に迫る。そのほかの銘柄も軒並みプラスで、茨城コシ2,394円(+199円)、北海道ななつ2,365円(+190円)、宮城ひとめ2,301円(+187円)となっている。一方全POS取引数量は、3,804tと前月比▲485tだった。前年同月比では+359t。ドラッグストアの全POS取引平均価格も上昇している。前月比+156円、前年同月比+479円の5㎏2,151円で、ついに2,000円を超えた。農林水産省が9月13日、マンスリーレポート9月号のなかで明らかにしたもの。
 農林水産省は同じPOSデータに基づきパックごはん(無菌包装米飯)の販売数量も公表しており、7月の販売数量は403精米t。前年同月比は+12%だった。
 公表した小売価格は、㈱KSP-SPが提供するPOSデータに基づき、農林水産省が5㎏精米袋に換算して加重平均したもの。同データは全国の量販店およそ1,000店舗を網羅しているものの、比較的小規模な店舗が多く、店舗数にも変動があり、タイムラグが生じることもある。こうしたことに留意が必要ではあるが、細かな産地銘柄別の小売価格を知る手段としては唯一の存在となっている。

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