生産調整

 せいさんちょうせい。米の生産を抑制する行為のこと。これを促進する政策の総称でもある。よく「減反」と呼ばれたりもするが、正確な用語とは言い難い。
 昭和44年(1969)から始まった生産調整は、当時の法制度(食管法)に則ったものではなく、「あくまで一時的な特例措置」として始まっている。つまり1~2年やれば過剰が解消されると考えられていたわけだが、爾来50年以上、実質的には未だに続く行為だ。
 当初は助成金により休耕(稲の作付を休止する)を促す仕組みだったが、その後、やはり助成金によって転作(稲以外の作物の作付)を誘導する政策へと方向転換。毎年、ネガ面積(稲を作付けない面積)目標を配分し、他の助成にもこのネガ面積目標の達成を要件に加えて実効性を高めた。
 途中、ネガ面積ではなくポジ数量(生産する米の量)目標の配分に変更したものの、転作誘導だけでは限界にきたため、助成対象を麦・大豆など稲以外の作物だけでなく、飼料用米米粉用米など「主食用以外の米」に拡大。これにより生産調整の意味を「米の生産の抑制」から「主食用米の生産の抑制」に変貌させた。
 また相変わらず助成によって誘導はするものの、ポジ数量の(目標ではなく)目安を弾き出すだけで、国は配分から手を引き、「民間による自主的な生産調整」へと移行した。これが平成30年産からのことだ。
 以上とは別に、歴史上一度だけ特例措置として米の生産調整がなされたことがある。昭和8年(1933)、未だ破られていない過去最高の作況指数「120」を記録したためだ。

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