政府米

 せいふまい。政府(農林水産省)が備蓄のため買い入れ、保管する主食用米のこと。政府備蓄米とも。広い意味ではMA米も含まれるが、一般には国産のみを指す。
 もっとも全量管理の時代には、ヤミ米(不正規流通米)を除けば国内で流通する全ての米が政府米だったため、区別する必要がなく、「政府米」という単語は存在していない。自主流通米が誕生した昭和44年産米から、これと区別する意味で「政府米」という単語が誕生している。自主流通制度がなくなってからも民間流通米と区別する意味で「政府米」という単語は残った。
 この頃から政府米の役割は緊急時に備えた「備蓄」に限定したものとされていたのだが、一定量を買い入れ、数年後に再び主食用として民間に売り渡す「回転備蓄」方式だったため、事後的な需給調整機能の発揮が政府米に求められてしまう(期待されてしまう)事態がたびたび発生した。
 このため今は、播種前に買入契約を結び、何事もなければ主食用としては売り渡さず、飼料用などに処理する「棚上備蓄」方式を採用することで、民間流通米の需給に影響を与えないようにしている。
 現在の「適正備蓄水準」は「100万t」(国産のみ)とされ、概ね年20万tを買い入れ、5年前の20万tをエサ処理するサイクルになっている。だが近年、この「100万t」を見直す(削減する)議論が持ち上がりつつある。

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