フェーン現象

 ふぇーんげんしょう。気流が山の斜面にあたったのち風が山を越え、暖かく乾いた下降気流を発生させ、山の反対側の麓一帯の気温を上昇させる気象現象のこと。語源はドイツ語で南風を意味する「フェーン」で、もともとはアルプス山中で吹く局地風を意味していたが、現在は一般用語化している。
 山地が多い日本でも頻繁に起こる現象で、夏場、日本海に台風や前線を伴う温帯低気圧があって強い南風が吹いた際、日本海側で最高気温を更新することが多い。最近の例だと令和元年(2019)8月14~15日、西日本を縦断した台風10号の影響により、山形県鶴岡市、新潟県上越市・三条市・胎内市・長岡市、石川県志賀町と広範囲で40℃超を記録している。これらは一時的な現象だが、断続的にでも長引けば、米の1等比率低下を引き起こすことになる。
 また、冬場に日本海側で雪や雨を降らせた季節風が山を越えて太平洋側に乾いた風を吹かせるのもフェーン現象の一種とされる。ただし暖かい風ではないため、気温は上がらない。俗に言う「からっ風」のこと。
 逆に山に堰き止められた寒気が強風となって溢れ出る現象もあるが、これはフェーン現象ではなく、「ボラ」と呼ばれる。日本語では「おろし」。代表例は神戸の「六甲おろし」だ。

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