アイガモ農法

 あいがものうほう。アイガモを農薬・除草剤の代替として用いる農法のこと。移植田植)後2~3週間で水を張った水田に雛の状態で放鳥。するとカモが雑草や害虫を食べてくれる(稲体そのものは食べない)。また水田をカモが泳ぎ回ることで水に空気を取り入れ、稲間を開けて風通しを良くすることで、稲の生育の助けにもなる。
 ただカモの糞が窒素過多を招くため、最初からその分を差し引いた施肥設計や土づくりが必要。収穫前に回収したカモは、翌年もう一度は使えないため、食用にするしかない。しかし日本では総じてアイガモの消費量が少ないため、畜産農家との連携など出荷ルートの確保が必要になる。さらに飼育期間中の飼料代、低温時の保温など、稲作とは別にコストや手間がかかる。

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