コメ価格センター

 こめかかくせんたー。死語。行政用語。国内唯一の公的な米現物市場だった。
 食管法時代の末期、平成2年(1990)に設置された「自主流通米価格形成センター」が端緒。自主流通法人(全農、全集連)が上場した玉に、登録卸売業者が応札、落札することで価格を決める公設市場だった。当初は、自主米流通量の3分の1を下限に「上場義務」があって、ここでの加重平均落札価格が(残り3分の2の相対取引上の)「指標価格」となっていた。
 その後、「自主流通米価格形成機構」、食糧法になってからの「コメ価格センター」(全国米穀取引・価格形成センター、食糧法上は『米穀価格形成センター』の一つ)と名称を変えるうち、東京・大阪に2か所あった取引場が東京1か所に集約され、立会そのものが廃止され、上場義務撤廃、指標価格の制約解除と規制緩和が進んだ結果、上場玉が減少の一途を辿り、平成23年(2011)3月末をもって廃止となった。

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