確認米

 かくにんまい。「種子・栽培履歴確認米」の略。かつて我が国唯一の公的現物市場だったコメ価格センターで用いていた用語。JA系統全農)の「JA米」と、全集連系統の「全集安心米」を指す。
 以下の3条件を満たした米のこと。
①品種銘柄が確認できた種子により生産された米穀
農産物検査法に基づく検査を受検した米穀
③栽培履歴記帳が確認された米穀
 このうち「①品種銘柄が確認できた種子により生産された米穀」をめぐって、JA系統では当初、「種子更新率100%」を掲げていたが、種子更新と品種確認とがイコールでないことから、「種子購入履歴があれば可」ということになって、上記の表現に改めた経緯がある。
 生産者は通常、毎年の米穀(稲)種子を購入(更新)する。交配が進んだ結果、大抵の米穀は種子更新を怠る(自家採種する)と、親(前代)の性質が変異してしまうためだ。例えばコシヒカリのMNU(メチルニトロソウレア)突然変異種であるミルキークイーンは、言わばコシヒカリともち米の中間品種。このため自家採種すると、コシヒカリかもち米どちらかに先祖返りを起こしてしまう。

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