エルニーニョ

 El Niño 正確には「エルニーニョ現象」。海水温が1年程度の長期間にわたって上昇する現象。範囲は太平洋東部の赤道付近、日付変更線近辺のガラパゴス諸島からペルー沖まで、かなり広い。4~5年に一度発生すると言われており、発生すると世界各地の気候に大きな変動をもたらす。
 日本の場合は、あくまで傾向としてだが、以下の変動をもたらすと言われている。
 △3~5月の平均気温が全国的に高まり、西日本の降水量を増やす
 △6~8月の平均気温を全国的に下げ、北日本太平洋側と西日本日本海側の降水量を増やす
 △9~11月の平均気温が北日本と東日本で高まり、西日本の降水量を減らす
 繰り返すが、あくまでも「傾向」の話。過去の例だと暖冬も寒冬も、冷夏も猛暑もあり、必ずしも一様ではない。発生すれば気候の激しい変動をもたらすことだけが共通している。過去の発生年は、ほぼ例外なく稲の不作をもたらしている。
 エルニーニョはスペイン語で「男の子」あるいは「イエス・キリスト」の意味。南米のペルーとエクアドルの間あたりの近海で発生する海水面の上昇現象を、地元漁民が(ちょうどクリスマス時期に発生する現象だったため)エルニーニョと呼んでいたのが語源とされる。もちろん現在エルニーニョと呼ばれる現象と南米の現象は全く別なものではあるが、便宜的にエルニーニョと呼んでいるうちに定着してしまったものとみられる。

ごはん彩々

各地のコシヒカリ

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