紙マルチ
2024/6/05/ 17:32
かみまるち。乾田の畝に紙を敷く農法のこと。あるいは敷く紙そのものを指す場合も。紙マルチ農法によって、雑草の生育を抑制することができる。
もともと畑向けだった農法を、田んぼに応用した。素材は布マルチもあるが、段ボールの再生紙を原料とした紙マルチのほうが普及率が高い。紙は50~60日で自然に分解されるが、雑草抑制効果は以後も続く。その後、圃場に水を張ることで、途中から水田農法に切り替えることも可能。
紙で覆うことで日光を遮り、雑草の生育を阻害するわけだが、稲の生育まで阻害してしまっては意味がない。そのため、敷いたあとの紙マルチに一定間隔で穴を空け、そこに播種または移植(田植)する手法が一般的だ。
最初から一定間隔で穴が空いている紙マルチもあるほか、最近ではロール状の紙マルチを敷きつつ苗を移植する「紙マルチ田植機」も登場している。種籾を紙マルチに付着させた「直播用紙マルチ」も。