共計

 きょうけい。共同計算の略。「無条件委託販売」、「系統全利用」と並ぶ、JA系統の3大原則の一つ。
 例えば米の場合、集荷する価格は同じでも、販売価格は時期によって異なる。この販売価格をそのまま農家の収入に反映させると、農業〝協同組合〟の公平・公正が保たれない。そこで通年の平均販売価格を加重平均し、手数料を差し引いて組合員農家へ公平に配分する仕組みが共計だ。
 ただし、これが成立するには、その年産の米を全量売り切ることが絶対条件となる。もちろん集荷の際には一時金にあたる概算金(仮渡金)を支払い、全量が売れた後で最終精算するわけだが、すると組合員農家は自分の米がいくらで売れたかを知るのは、どんなに早くても1年後ということになる。
 こうなると組合員農家にしてみれば、目先の概算金(仮渡金)に〝だけ〟目が向く。結果的に「米の価格は産地が決めている」との批判を浴びることに繋がっている。

ごはん彩々

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