◇ 神明おにぎり直営店「米処 穂」に丹波篠山市とコラボの新メニュー登場

 ㈱神明(兵庫県神戸市、藤尾益雄社長)のおにぎり直営店「米処 穂(こめどころ・みのり)」は11月14日から、兵庫の丹波篠山市とコラボした新メニューの販売を開始した。1日20食限定(なくなり次第終了)で11月28日まで。
 親会社である㈱神明ホールディングス(東京都中央区、藤尾益雄社長)が去る5月13日、丹波篠山市との間で包括連携協定を締結したことに伴うもの。「黒豆ごはんのおにぎり」290円、「丹波篠山みのりセット」(黒豆ごはんのおにぎり、霧芋の雲海汁、コリコリ干し大根の茶の香和え、鶏肉のさんしょみそ)800円、これに「塩おにぎり」を加えたセットは1,000円――というラインナップ。またカフェタイムには、丹波焼(のカップ)で珈琲を提供、丹波焼の物品販売も。

丹波篠山みのりセット
丹波焼の物品販売

 販売開始前日にあたる11月13日、「発表会」を開催。
 このなかで藤尾社長は、「平成の米騒動」時である平成5年(1993)の稲作農家数250万人が、今や85万人となっている「生産力の減退」を指摘した上で、「今回の『令和の米騒動』によって、消費者は米の重要性を知った。生産者も、もう一度米づくりに力を入れようと、米に対するリクエストを感じた」と括っている。
 丹波篠山市の酒井隆明市長も「農家数は20年前の半分くらいになっている」と〝離農の波〟を指摘した上で、「差別化できる『農都のめぐみ米』をどう売っていくかが課題だったが、神明とのコラボによって、市内農家の勇気に繋がった。価格競争に巻き込まれない、安定した価格を維持できる」と評価した。また「丹波篠山国際博」(来年4月1日~再来年3月31日)を予定しており、「『美しい農村を未来へ』をテーマに未来へ繋げていく」と宣伝も。
 「農都のめぐみ米」の生産者を代表して高仙坊博之氏は、「米づくりは肥料だけでなく、土づくりと水のこだわりが重要。水にもミネラルや養分が含まれているので、自然の山水や湧き水を取り入れている」、「米には、従来から価格の問題があったが、神明との取組みで一歩前進した。今までは気持が後ろ向きだったが、農家の生産意欲が出てくる」などと、こちらも高く評価している。

(左から)丹波篠山市のマスコットキャラクター「まるいの」、「農都のめぐみ米」生産者の高仙坊博之氏、㈱神明の藤尾益雄社長、丹波篠山市の酒井隆明市長、丹波篠山市のマスコットキャラクター「まめりん」

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