◇ 精米工、令和6年度は「ニッポンフードシフト」に参加

 (一社)日本精米工業会(木村良会長)は6月10日、第55回定時総会を開き、令和5年度(2023)事業報告・決算、令和6年度(2024)事業計画・予算などを決議した。このうち事業計画のなかで、会員の精米JAS認証申請を促進するほか、農林水産省の「食から日本を考える。ニッポンフードシフト」に参加することを明らかにしている。

【令和5年度(2023)事業報告・決算】
 年度末(今年3月末)現在の会員数は、第1種会員が7増4減の235、第2種が0増3減の28、賛助会員が1増2減の41で、総会員数は1減の304会員となった。
〈第1種会員〉
 増加:総武米穀卸㈱(千葉)、㈱やすい(和歌山)、㈱壱成(新潟)、㈱カツヤ(広島)、㈱九州食糧(熊本)、㈱宮崎アグリライス販売(宮崎)、おきなわ米販㈱(沖縄)
 減少:函館米穀㈱(北海道)、若井糧穀㈱(群馬)、千田みずほ㈱(神奈川)、テーブルマーク㈱(香川)
〈第2種会員〉
 減少(第1種に移行):㈱壱成(新潟)、㈱宮崎アグリライス販売(宮崎)、おきなわ米販㈱(沖縄)
〈賛助会員〉
 増加:㈱宝生倉庫(福岡)
 減少:アマノ㈱(神奈川)、ニューロング㈱(東京)

 精米JASの普及推進に向けて、認証取得をめざす精米事業者を対象に、「精米JAS品質管理講習会」「精米JAS検査技能講習会」を開催した。
 精米HACCPの認定事業は、認定審査を8回実施、新たに6法人6事業所を認定した。継続維持認定は189法人197事業所。
 研修・講習をリアルで開催するとともに、通信教育も実施。ライセンス制度によるこれまでの有資格者数は以下の通りとなった。
△精米検査技術者 4,996人
△米穀検査主任技術者 635人
△米穀検査上級技術者 33人
△精米工場製造技術者 465人
△精米工場製造主任技術者 27人
△精米工場管理技術者 245人
△米飯食味評価士 457人
△上級米飯食味評価士 1人
 会員からの相談件数は61件(精米38件、米飯19件、その他4件)で、最も多かったのが「精米への異物混入」(30件)、次いで「米飯への異物」(11件)だった。原料の安全確認は、玄米・精米・糠の放射能スクリーニング検査を試料数7点で実施。品質証明は23会員から依頼があり、76点の試料を分析、証明書を発行した。

【令和6年度(2024)事業計画・予算】
 精米JASは、令和5年度には日本精米検査認証協会に対して会員8工場から認証申請があった。引き続き会員の理解を得ながら、認証申請の促進を図る。
 農林水産省が進める「食から日本を考える。ニッポンフードシフト」に参加。若い世代に、精米工業の世界を通して、これからの食としての「米」について、気づきと思いの発信を促す。

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