◇ 妊産婦のごはん摂取に「まとめ炊き増加傾向」、米穀機構調べ

 米穀機構(《公社》米穀安定供給確保支援機構、福田晋理事長)はこのほど、令和5年度(2023)アンケート「妊産婦のごはん摂取の現状」結果を公表した(6月28日付)。それによると、「1日1~2回以上」炊飯している人(58.8%)は、5年前の平成30年度(2018)調査時に比べると▲5.0ポイントと減少しているものの、「何日かに1回」炊飯する人は、+3.8ポイントと増加していることが分かった。米穀機構では「まとめ炊きをして、冷凍保存しておく傾向になっているのではないか」と分析している。

 妊産婦が「食に関して気を付けていること」は、「栄養・健康に優れていること」が前年からほぼ横這いの73.4%(前年比▲2.4ポイント)でトップ。これは過去10年以上変わらぬ傾向。続く「簡単に作れること」は、今年度54.6%(▲4.5ポイント)と減少した一方、「安全であること」が46.8%(+4.8ポイント)と増加した。

 「ごはん・ごはんを主食とした食事で一番の魅力」は、「ごはんを主食とした食事はエネルギーとして消費されやすい割には満腹感がある」が47.3%、「ごはんは味が淡白なので、どんなおかずとも合い、栄養バランスがとりやすい」が35.6%。この2項目で全体の約8割を占めるのは、例年通りの傾向。

 「毎食(週7回)ごはんを食べる人」の割合は、朝食で17.4% (前年比+1.6ポイント)、昼食で18.5%(+2.1ポイント)、夕食で 33.7%(+3.1ポイント)と3食すべてで増加している。

 「1日の炊飯回数」を訊いた質問では、「1日1回炊飯する人」が49.0%(前年比 +0.1ポイント)で最も多く、次いで、「何日かに1回」が 38.8%(▲1.5ポイント)、「1日2回以上」が 9.8% (+0.3ポイント)の順だった。「1日1~2回以上炊飯している人」は58.8%で、5年前の平成30年度(2018)と比較すると、▲5.0ポイントと減少している。一方で、「何日かに1回」炊飯する人は38.8%で、平成30年比+3.8ポイントと増加。これについて米穀機構は、「炊飯する回数は年々減少しているが、『何日かに1回』まとめ炊きをして、冷凍保存しておく傾向になっているのではないか。若い世代は、一般的に1食に食べるごはん量が少ない傾向にあるので、『何日かに1回』の炊飯でも、ごはんをしっかりとれるように、自分の1食の適量を把握し、自分にあった量で冷凍保存しておくのも1つの方法ではないか」と指摘している。

 米穀機構は、妊産婦に対して、妊娠期の栄養と正しい食生活と離乳食のあり方について、ごはんを主食とした日本型食生活をベースに解説した小冊子「おいしい!かんたん! マタニティ食事レッスン ごはんが主食の1日の食事レシピ付 〈B6版〉」を(公財)母子衛生研究会とともに作成。全国の自治体を通じ、母子健康手帳などと共に配布している。アンケートは小冊子に添付したもの。調査は令和5年(2023)4月~令和6年(2024)3月に実施、864人の回答を得た。回答者の属性は、10歳代 4人 (0.5%)、20歳代292人(33.8%)、30歳代507人(58.6%)、40歳代以上61人(7.1%)。

おすすめ商品

【令和5年産】(とがずに炊ける無洗米)静岡県産コシヒカリ10kg(5kg×2袋)

¥4,380(税込)

【静岡県から直送】 静岡県民に愛されているお米 おおいなる大地と富士の清らかな水。日本の四季が育んだ自然の中で、一粒一粒ていねいに育てられた自慢の美味しいお米です。 東海食糧株式会社

カテゴリー別最新ニュース

商品・事業
一覧
施策・政策
一覧
調査・研究
一覧
組織と人事
一覧
予算と計画
一覧
決算と業績
一覧
事件・事故
一覧