◇ 沖縄食糧ら、宮古島市の学給に東洋ライス「ロウ層除去玄米」提供

 沖縄食糧㈱(沖縄県浦添市、中村徹社長)らは7月19日、東洋ライス㈱(和歌山県和歌山市、雜賀慶二社長)のロウ層除去玄米を、沖縄・宮古島市内小中学校の給食に導入する実証事業を行っていると発表した。宮古島市の肥満児問題の解決をめざすもの。沖縄食糧は、東洋ライスサイタマ工場(埼玉・坂戸市)で精米したロウ層除去玄米を輸送する「物流面」で貢献する。
 沖縄食糧、(一社)宮古地区医師会、宮古島市教育委員会、(公財)医食同源生薬研究財団と今年4月1日に締結した包括連携協定よる取組みで、今後2年間かけてデータを集積し、令和9年(2027)3月末までに効果を分析・解析するとしている。
 宮古島は、沖縄の他の市町村に比べ、成人のメタボや肥満、高血圧の割合が高く、さらに癌による死亡率も全国平均に比べ高い割合にある。子どもたちも近年、肥満傾向にあり、小学生に至っては、生活習慣病リスクが高まる「高度肥満」の割合が2.9%。これは全国平均の約3.6倍にあたる。
 この問題を解決し、次世代を担う子どもたちの健康増進をめざすため、「医食同源」「未病」のアプローチから取り組む、今回のプロジェクトが始まった。まずは、今年4月から市内の「結の橋学園(伊良部島小学校・中学校)」の児童・生徒300人を対象に、ロウ層除去玄米と白米を50:50でブレンドした玄米食の週1回提供を開始。今後は生徒たちの様子を見ながら、「最適なブレンド割合」や「週における提供日数」を模索していくという。なお児童・生徒を対象に行ったアンケートでは、89%が「玄米が美味しい」と回答。さらに77%が「玄米食を続けたい」と答えており、今年2学期からは玄米食の提供を「週2回」に増やすという。
 分析・解析の結果、効果があると認められれば、「宮古島市内の全小中学校での提供も検討していく」としている。

左から、(公財)医食同源生薬研究財団 米井嘉一代表理事、(一社)宮古地区医師会 中村献副会長、竹井太会長、宮古島市教育委員会 大城裕子教育長、結の橋学園(伊良部島小学校・中学校)佐久本聡校長、沖縄食糧㈱城間剛専務

【包括連携協定】
△名称
 これからの宮古島を担う若年層の健康増進を図り、地域における医療費の抑制に向けた未病予防対策及び新たな健康づくり
△連携事項
(1)講演会等を開催し健康的な食事の重要性や食習慣を学ぶ機会の提供を行うなど、食育を通した健康教育に関すること。
(2)実施協力に関する学校への働きかけ、玄米食導入を実施する共同調理場の給食献立及び給食提供に関すること。
(3)学校健診、体力測定などのデータを解析して全粒穀物である玄米食導入の効果についての検討検証を行うなど、本取組の効果検証に関すること。
(4)玄米食の手配および実施の対象とする学校への安定供給に関すること

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