◇ 8月の米穀機構DIで需給「現状」最高値更新、これまで以上の逼迫感

 需給が逼迫し、米価も高いという見方が、これまで以上に強まっている。9月5日に米穀機構(《公社》米穀安定供給確保支援機構、福田晋理事長)が公表した「8月の米取引関係者の判断に関する調査結果(DI)」によるもの。
 それによると、需給DIは、現状が+4ポイントの「89」と、最高値を更新。一方、見通しは+3ポイントの「70」と、3か月ぶりに反発した。なお、ともに良否判断の境界線である「50」の〝上〟を15か月連続で維持している。
 価格DIは、現状が+4ポイントの「86」と15か月連続のプラス。見通しは+4ポイントの「70」と、続伸した。
 考慮要因では、「米穀の調達状況」が「45%」と引き続き関心が高いものの、「国内の在庫水準」も+8ポイントの「43%」と、このところ関心を集めている。
 業態ごとの販売数量を見ると、現状判断DIは前月比で、「小売等」「集出荷」はほぼ横這い、「卸」「小売」は揃ってプラス。特に「小売」は+10ポイントの「76」と、過去最高値を更新した。見通しDIは前月比で、いずれの業態もプラス。「生産者」は+31ポイントと特に上げ幅が大きく、「卸」+21ポイント、「集出荷」+13ポイントと続いた。
 業態ごとの価格を見ると、現状判断DI・見通しDIとも、いずれの業態でもプラスとなった。

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