玄米流通

 げんまいりゅうつう。日本の米流通の大宗を占めるスタイルのこと。世界の潮流は圧倒的に精米流通にあって、日本はむしろ少数派にあたる。
 世界的に米穀を生産しているのは、タイ、インド、パキスタン、バングラデシュ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、中国、台湾といったアジア圏を中心に、アメリカ、ブラジル、オーストラリア、イタリアといった欧米の国々にも一部ある。これら米穀生産国は、ほぼ例外なく精米流通が主流。産地で保管しておき、消費地からオーダーが入ると玄米精米と一挙に加工し、精米状態で運搬する。
 日本の場合、玄米保管しておいた産地から消費地近くの精米工場へ玄米状態で運搬、ここで一旦プールし、オーダーに応じて搗精してから再度運搬する(ここからは精米流通になる)。このため流通単位も、世界の潮流が(または精米)ベースなのに対し、日本のみ玄米ベースとなっている。

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