先物

 さきもの。米の先物取引のこと。先物で取引される玉(現物または建玉)そのものを指す場合も。
 現物価格が変動する商品(この場合は米)にあって、未来の売買における価格での取引を保証するもの。ただし取引所(市場)取引で、市場があらかじめ決めた期日(納会日)にその日の約定値段(終値)を時価基準として現物を受渡決済するが、これは先物で取引される出来高のほんの一握り。納会日までに反対売買によって差金決済するのが主流。
 米先物市場(取引所)である堂島米会所を享保15年(1730)、大岡越前守忠相が「公許」したのが、世界の商品先物の最初。昭和14年(1939)に廃止されるまで、日本には米先物取引市場が厳然と存在していた。平成23年(2011年)、試験上場ではあるが72年ぶりに米先物取引が復活したものの、わずか10年後の令和3年(2021)になって再び廃止の憂き目に遭った。
 およそ3年後の令和6年(2024)6月21日、「米穀指数先物取引」本上場申請を、監督官庁が認可した。8月13日から取引開始の予定。

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