色選

 しきせん。色彩選別機の略。玄米または精米のなかに混ざっている異物や不良品を選別し、除去する機械のこと。これだけなら単なる「選別機」だが、現代の選別機は「色」で識別する色選が常識化している。色選は、精米工場だけでなく、産地であっても、今や必須な機械だ。
 異物・不良品除去の機械は、石抜機、シフター、粗選機、金属探知機など数多い。それでも除去できない(色でしか識別できない)石、ガラス、プラスチックなどの異物、米本体も着色粒死米、異種穀粒、あるいはヤケ、シラタ玉といった不良品を取り除くのが色選の真骨頂。
 米粒の大きさくらいの幅の複数の細長い溝からなる「シュート」を高速で流落してくる米粒の1つずつを、カメラやセンサで識別、異物なり不良品をイジェクタ(空気銃)で吹き飛ばして除去するのが一般的な色選のメカニズム。
 昭和12年(1937)イギリスで初めて誕生したのが色選の実機と言われているため、そう古い歴史のある機械ではない。日本では、SORTEX社が昭和41年(1966)に輸入したのが最初とされる。
 色選を通す行為あるいは色選を通した玉のことを「色選」と呼ぶことも。また色選で弾かれた、それでも商品価値のある玉(ヤケやシラタ)を「色選下」と呼ぶことも。

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