土改材

 どかいざい。土壌改良材の略。圃場の土壌を栽培適地に改良するため投入する資材のこと。主に地力増進を狙う。
 土壌の性質は液相・固相・気相の「土の3相」と呼ばれる状態に分類できる。その比率が「4:3:3」なのが一般に栽培適地と言われており、そのように調整するため投入するのが土改材。
 液相(土壌内の水分)の調整には、砂の投入などによって排水性を高めたり、粘土質やピートモスなどの投入で保水性を高める。
 固相(土の粒子など固形成分)の調整には、有機物や高分子系土改材を投入することで、土の団粒化(土の粒子と土壌中の有機物がまとまって軟らかくなること)を促進する。
 これにより気相(土壌中の空隙部分)も調整できるが、一般に気相の調整には耕起・代掻きで、土壌をかき混ぜることで対応する。
 土改材には、腐葉土、家畜糞尿、泥炭、木炭、殻などの有機質系、パーライト、バーミキュライト、ゼオライト、ベントナイトなどの無機質系、ポリエチレンイミンやポリビニルアルコールなどの高分子系といった種類があるほか、土壌微生物も。

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