ドリフト

 Drift 英語を直訳すれば「流れ漂うこと。漂泊」。業界内では1の圃場から圃場外へ何かが飛散すること、あるいは飛散したモノを指す。
 飛散したモノとは、例えば農薬。A圃場で露地野菜を栽培していて、そこで施用(散布)した農薬の一部が、空中をフワフワ漂って、稲を作付けている隣のB圃場へ辿り着き、万が一付着、残留すれば、稲に施用してはいけない農薬が検出されることになる。
 同じことが稲圃場同士でも言えて、慣行栽培圃場から特栽あるいは有機圃場へと農薬がドリフトすれば、損害賠償問題になりかねない。
 これらを防ぐため、葉面に近づけた噴霧器の開発や、粒剤・水和剤(固形や液体)の開発などが進められているほか、地域内で空中散布(ヘリ防除。最近ではドローン防除も)をやめる、時期をズラすなどの対策をとっているところも。
 なおドリフトは、その英語の直訳の通り、空中を漂って飛散することを指すのであって、地下(土壌中)の浸潤や水系感染などはドリフトにあたらない。
 特におこめ業界では、「ドリフト」というと、農薬よりも花粉を指す場合が多い。稲の受粉期に、花粉が他の圃場へ風に乗って飛散すれば、コンタミ(この場合は意図せざる異品種混入)が起こり得る。このドリフトによるコンタミ、F主体の主食用米では確率的に低いが、原種を扱う種圃場では特に気を遣っているケースが数多くみられる。

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