ポジティブリスト
2024/6/09/ 11:09
正確には「残留農薬等に関するポジティブリスト制度」。平成15年(2003)に改正された食品衛生法によって、残留農薬基準が設定されていない農薬も、一定量以上含まれる食品の流通を、原則禁止することになった制度のこと。
食品衛生法による残留農薬基準は、それまで農薬取締法に基づく「登録農薬」のみに設定されていた。この状態をネガティブリストだとすれば、発想を180度改め、全ての農薬に一律の残留農薬基準を当てはめた点を、「ポジティブリスト」と表現した。
もともと外国産農産物の輸入増加に伴い、日本国内で使われていない農薬への対処がなされていない点に消費者団体が抗議したことが発端となって生まれた制度。
事実上の禁輸措置にあたり、例えば中国産米の輸入は一時ストップしていた。