戻し交配

 もどしこうはい。イネの品種開発にあたって、A親(母親)とB親(父親)をかけ合わせて新品種Cを生み出す行為が「交配」。CとA(またはB)とを再びかけ合わせる行為が「戻し交配」。AまたはBの遺伝的特性を、より強く後代(子孫)に反映させるために行うもの。
 仮にAの遺伝的特性を強く反映させたい場合、Aを「反復親」、Bを「1回親」と呼ぶ。一度「戻し交配」で得られた後代、例えばCとAを戻し交配して得られたDと、再びAとを交配させる、つまり「戻し交配」を複数回行う行為を「連続戻し交配」と呼ぶ。
 「交配」であれ「戻し交配」であれ、先代の発現確認を行う必要があるが、近年だとDNAマーカーの登場とイネゲノムの完全解析完了によって、遺伝子の優劣を問わず発現確認しなくても選抜を行えるようになってきた。

ごはん彩々

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