イネドロオイムシ

 イネの代表的な害虫で、ハムシの一種。学名は「Oulemaoryzae」。和名は本来「イネクビボソハムシ」だが、幼虫が泥状の糞を背中に乗せる習性があることから、「稲泥負虫」の呼称が一般的。
 被害は、いわゆる食害だが、成虫の食害はさほど問題にならず、被害が甚大なのはむしろ幼虫のほう。葉の表面の葉脈の間を縦に線状に食べて白く食痕を残す。被害が著しいと葉どころか株全体が白っぽくなる。
 いわゆる寒冷地型の害虫で、東北や北陸なら平場でも発生するが、やや西になると中山間地域にのみ発生する。年1回の発生で成虫越冬、5月上旬頃から活動を始める。

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